カイとスイはケンのいる高校に授業見学に来ていました。
「ふーん、ここが高校ってやつか!広いな。お、外では運動してるやつがいるぞ」
カイが辺りを見回します。
「野球部の朝練だね。朝の時間コウテイは野球部が使ってるんだ」
「楽しそうだな!おれも混じりたい!!」
「皇帝?スイのこと?」
カイが騒ぐのをよそに、皇帝ペンギンであるスイは自分のことかと思いきょとんとして尋ねました。
「校庭。学校の運動する場所だよ。さ、次の時間は家庭科の調理実習だから、ぼくらは家庭科室に行くよ。」
ケンは窓から身を乗り出そうとするカイを強引に引き離して家庭科室へと向かいました。
ケンに連れられて家庭科室にやってきたカイとスイ。
調理実習ではお菓子を作るようです。
「今日はスイートポテトを作ります。実際に作り始める前にもう一度工程を確認してみましょう。」
先生に言われ、カイやケン、クラスメイトは教科書に書いてあるレシピを見ましたが、
スイの目線だけは何故か窓の外…?
「スイ!そのコウテイじゃないよ!工程…作業の順序のことだよ!」
先ほどコウテイの話を聞いたスイは真面目に窓の外の校庭を眺めていたのでした。
一同は大笑い。
スイは今日一日で「コウテイ」の種類の多さを勉強することになったのでした。
(終わり)
カイとスイはケンのいる高校に授業見学に来ていました。
今日は家庭科の調理実習。
先生から「まずは工程を見てみましょう」と言われ、カイとケン、クラスメイトは教科書に書いてあるお菓子作りの工程を見たが、スイは「コウテイ」を勘違いして窓から見える校庭を眺めていた。
「わーい♪ みんなご協力ありがとう〜!あれ、なんか電話が鳴ってる。もしもし?」
「あ!その声はスイ!?良かった。おれだよ、カイ。色々いじってたら電話が繋がったんだ!」
「カイちゃん!スイは今牢屋から出るよ〜。ちょっと待っててね」
スイは牢屋を脱出しました。
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